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MOPTOP通信

奥多摩古里リノベーション現場完了報告

2022.11.12

気がつけばだいぶ秋めいてきて、朝晩が寒い日が続くようになりました。

皆様お元気でお過ごしでしょうか。

 

さて、今回はだいぶご無沙汰していた現場報告です!

7月に見学会をさせていただきましたリノベーション現場の完了報告です。

 

 

 

現場の舞台は、奥多摩町の古里です。住所的には小丹波と言われる地域です。

ここ数年、不思議とMOPTOPに縁を運んでくれる場所になっていて、ありがたいことにお仕事をよくいただいている地域です。
今回の現場は、大規模なリノベーション工事なのですが、MOPTOPが今までにやった事ないことに挑戦します。
というのは、通常MOPTOPは設計、施工、管理を自社で行っていますが、今回は設計はお施主様の知人の設計士さんにお願いすることになり、MOPTOPは施工を担当しました。
最初は経験の無いやり方に不安もありましたが、お施主様、設計、施工と三者で打ち合わせを重ね、試行錯誤しながら現場を進めていきました。
ということで、今回の現場はいつものMOPTOP現場とは違う変則的な現場になります。
とにもかくにもリノベーション工事なので、まずは解体をしなければ何も始まらない!ということで、
写真は解体工事の様子からスタートです。
解体工事が始まったのは、1年以上も前のこと、2021年5月です。
今回の解体工事はとてつもない分量になるため、長期に渡り段階を経て行われました。
まずは設計上不要な箇所をとにかく解体撤去していきます。

 

 

解体撤去作業は大工だけではありません、電気屋さんも並行して電気線の端末処理などの作業を行います。

 

 

 

この現場の解体工事はMOPTOPの大工だけではなく、数人助っ人大工にもお手伝いいただきました。

本当にありがとうございましたm(__)m

 

こうして数ヶ月に及ぶ解体工事がほぼ完了しました!

 

 

 

 

解体後一度現場作業はお休みです。
その間に解体をする前は見えなかった柱や梁などの躯体、構造を調査、確認した上で改めて設計施工の打ち合わせを重ねました。
そんな小休止期間を経て、満を持して本格的に大工工事が再開したのは2022年3月です。

 

まずは大規模な解体工事によってスケルトンになった家の骨組みに断熱材を入れ、天井、壁の下地を造って行きます。

 

天井に入れる断熱材が到着。

 

 

 

写真は2階の様子です。

 

天井にきれいに断熱材が入りました。

 

 

 

 

またこれから度々不要な柱を取り除いて、強度を保つために新しく梁を入れる作業が行われていきます。

 

既存の柱抜いて、

 

新しく梁を取り付けします。

 

 

 

 

 

 

梁を入れて、柱を抜きます。

 

 

 

 

天井は断熱材の上に下地を組み、ベニヤを施工して行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

壁にも同じく断熱材を入れて、ベニヤを施工して行きます。

 

 

 

 

 

 

写真はサッシの交換工事の様子です。
2階の既存の出窓を撤去して、新しいサッシを取り付けます。

 

 

 

 

 

見た目がスタイリッシュになるのはもちろんですが、ペアガラスの新しいサッシは断熱性が格段に上がります。

 

 

大工工事の合間に消毒屋さんによる防蟻工事が行われました。

年数が経った建物では大事な工程です。

 

 

 

1階では2階同様、大工による梁を入れて柱を抜くという作業が続いています。

 

 

 

 

またこの段階で、不要な基礎や勝手口の土間部分、掘りごたつがあった場所などを壊す作業も行われました。

 

 

 

 

トイレも解体撤去されました。

 

 

 

この頃、基礎工事屋さんが現場に入ってきました。

 

 

 

 

 

 

並行して水道屋さんも配管工事を行います。

 

 

 

 

 

さて、いよいよ2階床が解体されました!

今回リビングダイニングの上は大きな吹き抜けになるので2階部分は大胆に撤去しました。

 

 

 

強度を保つために、必要な箇所に梁を入れます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1階天井工事も始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

基礎工事も着々と進んでいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

軒天の工事も始まりました。

 

軒天とは、外壁から外側に突き出している屋根部分の裏部分です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしていると、ついに室内の土間コンクリート工事が行われました!

室内にこれだけの面積の土間スペースを作ることはなかなか無いので迫力があります。
工程的にはだいぶ頑張って進んだのですが、まだまだこの様子ではどんな家になるのか想像がつきません。
やっと家のベースである基礎や土間仕上げゾーンが仕上がったので、ここから大工工事後半戦が進んで行きます。
床板を施工するエリアには断熱材を敷き、床下地を作ります。
 
壁や天井にも下地を作っていきます。
下地が組み終わると、ベニヤや石膏ボードで仕上げていきます。
 
壁と天井が仕上がってくると、だいぶ室内の様子がわかってきましたよ♪
一度外の様子を見てみましょう。
外では外壁工事が進んでいます。
今回外壁の仕上げは大きく分けて2パターンあります。
一部の壁はガルバリウム鋼板による板金仕上げ。
玄関周りなどは左官仕上げです。
透湿シート、下地材を施工してから左官屋さんによる仕上げが行われます。
 
左官工事が終わると仕上げの塗装工事が行われます。
 
外装もだいぶ仕上がってきました。
さあ、また写真は家の中へ戻ります。
室内では間仕切り壁ができてきて、一つ一つの部屋の区切りがはっきりしてきて間取りがわかってきました。
リビングから見える一部の壁には、エキスパンドメタルを組み込みます。
エキスパンドメタルとは、金属板をエキスパンド製造機によって成形したメッシュ状の金属板です。
なかなかカッコイイ仕上がりになりました!
この個性が際立つメッシュの壁はリビングの顔になること間違い無いです。
お風呂工事も進みました。
今回はユニットになっているシステムバスではありません。
大工が施工後、左官 防水、塗装の工程で仕上げます。
さあ大工工事も大詰めです。
細かい空間の仕上げ作業や棚やキッチンなどの設置工事を進めていきます。
 
 
 
少しずつキッチンらしい雰囲気になってきました♪
この頃、実は現場には大きなタワーがそびえ立っていました。
これは塗装用の足場です。
今回内部塗装はお施主様がご自身でやられます。
この大空間の塗装仕上げはかなり大変な作業なのですが、お仕事の合間を縫って、頑張って進めて下さいました!
さて、この日建具の設置工事が行われました。
今回の建具はすべて建具屋さん製作の造作建具です。
 
 
玄関には大きな引き戸を設置します。
シンプルなデザインの中にもこだわりが詰まった建具はどれも存在感抜群です!
電気屋さん、水道屋さんによる設備機器の設置工事も行われました。
 
今回設置したキッチンは店舗でよく使われる業務用のキッチンです。
お店で見ると見慣れた厨房機器ですが、住宅に設置するとスタイリッシュに見えるのが不思議です♪
機器といえば、今回暖房機器として薪ストーブを設置します!
まずは足場がある段階で屋根に煙突のパーツを取り付けます。
室内側の煙突も設置していきます。
煙突の準備が出来て、いよいよ薪ストーブ本体を搬入します!
薪ストーブは、MOPTOPも所有している手づくりの鉄製薪ストーブ、イエルカストーブです。
かなりの重量なので、大人の男性が数人がかりで運びます。
 
沢山の方のご協力で無事に薪ストーブが設置完了です!
ここまでで施工過程の様子は以上です。
ということで、いよいよ完成写真です(^^)
施工前写真と見比べてご覧ください♪
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エントランス
玄関引き戸
玄関
主寝室
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廊下
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トイレ
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※施工前と施工後で、家の中での配置は異なります。
洗面室
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※施工前と施工後で、家の中での配置は異なります。
バスルーム
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子ども室
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リビングダイニング
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キッチン
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エキスパンドメタルの室内窓
光が廊下まで照らされます。
吹き抜けの天井
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薪ストーブ
 
お引渡し後に、梯子が設置されました。
この梯子は、元々階段を支えていた柱と建物解体時に出た廃材を利用して造られました。
梯子は奥多摩の木工作家、椿堂さんの作品です。
梯子を上るとキャットウォークに出る事ができます。
いかかでしたでしょうか。
最初にもお伝えした通り、今回MOPTOPは施工のみを担当しました。
設計をしていない現場を施工するということはMOPTOPにとって初めての経験でしたのでなかなかスムーズに行かないことも沢山ありましたが、お施主様はもちろん、設計の松田隆志建築設計事務所様、その他沢山の施工業者の皆様のご協力をいただきまして、無事に工事を終えることが出来ました。
今回の工事に関わった全ての方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
筆:藤野

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