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MOPTOP通信
9月に入りましたねー!
長い間お伝えしてきた羽村リフォーム現場報告。さあ、あと何回できますでしょうか?
工期も残りわずかになってきました。
8月中に内装の大枠が大体出来きて、大工で残っている大きな仕事は、腕の見せ所でもある造り物の数々を仕上げることでした。
造り物その1は…「食器棚」
お店で使うカップやお皿などの食器はもちろん、珈琲豆や珈琲豆を挽くミルなどお店の大事な物をたくさん収納する棚です。
事前にお施主さんと具体的に収納する物の内容を考え、棚の使い方をきちんと想定し、細かく打ち合わせをして棚造りに入りました。
それでは食器棚造りスタートです♫
背板は、床用のクルミの板を張りました♫
まだこれから扉が付いたりするのですが、ひとまずこんな感じになりました!
クルミの板がきれいです♫
さて、続いて造り物その2は… 「カウンター」
カウンターとは、お店のカウンター席のことです。
珈琲をドリップしている様子がよく見えるカウンター席は客席の中でも特等席です。
特等席にふさわしいカウンターに仕上げます!
それではカウンター造りスタート♫
これで土台は完成!
続いて、カウンターの天板です。
天板は無垢のウォールナット。
お世話になっている建具屋さんの作業場にお邪魔したときに、作業場の奥に眠っていた年季の入ったウォールナットの板を見つけました!
板はサイズの関係で、2枚のウォールナットを合わせてカウンターの天板にすることに。あとは職人の技術です!
きれいに組み合わさりましたよ!
それを土台に組合わせると…
クリアの塗装をかけると…
ウォールナットの木目が素敵なカウンターができました(^_^)/
本当はまだこのカウンターには最後にスペシャルな仕上げが待っているのですが、今のところお見せできるのはここまで!
お次は、
造り物その3…「物販棚」です。
このお店 『豆香』さんは、そもそも珈琲を販売するお店。
喫茶スペースができますが、販売スペースも大事です。もちろんきちんと確保します!
そして今回この物販棚は、スペシャル仕様になったんです!!
どこがスペシャルかというと…
この下の写真をご覧ください!
これは豆香のお店を20年以上支えてきた旧看板です。
とても立派な看板だったのですが、新しいお店にはサイズもデザインも合わないと判断し使用しないことになりました。
ですが、あまりに立派なひのきの板なので、どこかに形を変えて使うことができないかずっと考えてきました。
そして結果、そのアイデアの行先が 「物販棚」 でした。
さあ、物販棚造りスタートです!
これが看板です!
なかなかの大きさ…
まず、看板は材木屋さんに一度預け、きれいに削り直してもらいました。
(きれいになって帰ってきた板の写真がありませんでした…すいません(^_^;))
で、その板が下の写真です。
もう作業が進んでしまった時の写真ですが、とてもきれいになっているのがわかりますか?
わざと皮を残し雰囲気を出しました!
古い看板がきれいな棚になりましたね~(^_^)v
で、材木屋さんから戻ってきてびっくりしたのが、看板はきれいに削ったのですが、
看板の文字が日に焼けて写ったのか、うっすら残っていたのです。
下の写真わかりますか?豆香の香という文字がうすく見えます。
まるで20年以上豆香さんを見守った看板の魂が乗り移ったようです(笑)
嬉しい誤算でした♫
この看板の板を使い物販棚を造ります。
また、背板には、これまた旧店舗の壁材だった赤松の板を再利用しました!
ひのきと赤松のバランスがきれいです♫
この物販棚にも扉が付くのですが…とりあえず今回はここまで!
この再利用の赤松はいろいろなところにちりばめて使ってみました。
これはカウンター横のレジ台。
反対側から見ると…
こんな感じです♪
そしてこれは2階のリビングです。
壁に赤松を少し使いました!
このように、今回の造り物シリーズは…
ただ新しく素敵に造る!ということだけでなく、
お店の歴史、お施主さんの思いはもちろん、長年通っている豆香のお客さんの思い出まで…
それらをしっかり詰め込んだものを、
新しいキャンバスにあらためて表現する!
というつもりで造らせていただきました。
お施主さんの喜んだ顔はもう見ることができたのですが、
今後新しく生まれ変わったお店に来たお客さんの驚く顔が楽しみです(*^_^*)
さあ、ラストスパートまっただ中!
もうひと踏ん張りです!(^^)!
筆:藤野