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MOPTOP通信
2019年がスタートしまして、あっという間に半月以上が経ちました。
今年もMOPTOPシミズコウムテンをよろしくお願いします。
ただ年は明けましたが、ブログは2018年にさかのぼります!
昨年工事をさせていただいた中で一番大きな現場になりました青梅市千ヶ瀬町の新築現場の完了報告をさせていただきたいと思います。
今回は、家自体が大きかったのもあり、工期も長かったため、ちょっと写真を撮りすぎまして写真の整理にかなりの時間がかかってしまいやっと内容をまとめ終えたら、年を跨いでしまいました…^^;
お待たせしたぶん、またかなりの長編になります…ので、お時間ある時に読んでいただけたら嬉しいです。
では早速行きます!
カレンダーはかなり巻き戻ります…
時はまだ青梅の空に黄色いものが舞っていて、
スギ花粉からヒノキの花粉になったかな?などと言っている5月です。
地鎮祭を終えた敷地で基礎工事がスタートしました!
およそ3週間掛けて家の基礎をしっかり造って行きます。
基礎工事が終わると、土台敷きです。
土台敷きとは、基礎コンクリートの上に土台を設置していく作業です。
基礎に続き、この土台やこの後の構造部分は、家の骨組みとなる大事な工程です。
土台や大引(1階床の根太を受ける角材)を丁寧に設置して行きます!
大工が土台敷きをしている時、水道屋さんは基礎の上に水道配管工事をします。
きれいな色の菅が並びます!
配管が済むと床下の断熱材を入れ、床の下地材を施工します。
さあ、これで土台が完成しました。
いよいよ建前です。
建前とは、家の主要な柱、梁、棟木などの構造材を組み上げることを言います。
日頃の行いが良いのか、MOPTOPの建前はいつも快晴です♬
材料の搬入をするクレーン車も動き出し、いよいよ工事スタート!
柱、梁などを組み立てて行きます。
1階の柱が建ってきました。
柱が建つと、梁を掛けます。
大工は、梁の上の高い場所組と地上組と二手に分かれて作業します。
地上組は柱が垂直になるように調整します。
梁が組み終わると2階の床下地材をはめて行きます。
ここまでで一度お昼休憩です♪
お施主さんがこの日のためにご用意くださいましたお弁当を食べながら、
おめでたい上棟の日ということで、互いにご挨拶をしたり、職人たちの紹介をしたり、
楽しいお昼時間を過ごしました♪
お昼が終わり、午後の作業がスタートです。
2階の床が出来たので、2階柱、梁を組んで行きます。
だいぶ建物らしくなってきました♪
足場にMOPTOPマークも付きました( ・⊝・ )
2階部分が組み上がり、屋根部分の作業に入ってきました。
屋根の構造まで完成しました。
無事に上棟です(^O^)/
建前が終わると、早く雨や風がしのげるようにするべく建物を塞いでいく作業が続きます。
まずは屋根の下地を造って行きます。
野地板と言われる屋根の下地材を張り、それができるとルーフィングという防水シートを張ります。
ルーフィングとは、屋根の下葺き材で、屋根の仕上げ材から漏れてきた雨などを家の中に侵入させない為の防水機能をもったシートのことです。
さて、次は壁です。
同時進行で下屋根を作る工事も進めます。
こんな感じになってきました。
雨に濡れる部分は早く作らなければならないので、この段階でベランダも造って行きます。
なかなか注目度が低いベランダです。
大工が下地を造ったあと、繊維強化プラスチック(FRP)の防水工事を行います。
FRP防水は、防水性、耐熱性、耐久性を備えていて、現在の新築住宅のベランダに多く使われています。
さあ、ベランダ工事も終わり、
引き続き建物の壁をどんどん造って行きます。
外から見るとこんな感じです。
だいぶ塞がってきました。
この頃、屋根工事も行われました。
昨年の夏はものすごい暑かったことを覚えていますでしょうか?
写真はまさに青梅が東京一の気温を更新する頃でした。
おそらくその観測気温より高い気温の屋根の上で頑張っているチーム屋根屋さんです。
今回の屋根は、前回の新築に続き、アスファルトシングルという屋根材を使用します。
アスファルトシングルとは、ガラス繊維の基板にアスファルトをコーティングし、表面が傷つかないように石等をその上に施した屋根材です。
ひどい暑さの中で屋根の上で作業するのは、もう説明は要らないほどの大仕事です!
屋根工事も無事完了。
次はサッシが搬入され、いよいよサッシ設置です♬
玄関がある通りに面した壁面には、可愛い上げ下げ窓が並びましたよ!
窓が付き、家らしくなってきました(^-^)/
この勢いで壁や天井などの下地を組んで行きます。
この時期、大工だけでなく電気屋さんも室内の配線作業などを頑張っています!
さて外を見てみると…写真は外壁工事の様子です。
透湿防水シートの施工の後、胴縁(どうぶち)を施工していきます。
胴縁とは、外壁材受けるための下地部材です。
また外壁に通気層を設けるために施工される胴縁を「通気胴縁」と言います。
通気胴縁で通気層を確保することができるので、外壁内部を空気が流れることができて壁内結露を抑制する働きがあります。
これを外壁通気工法といいますが、最近の住宅の多くで採用されている工法です。
玄関ドアも設置されました!
この工程が終わると外壁のサイディング張り工事がスタートです!
今回はお施主のご希望で1階と2階の外壁を違う材料にしました。
異なる外壁を組み合わせるのは難しいのですが、デザインは異なる物を選び、色味は合わせて、全体のバランスを整えました♫
1階、2階の順で施工して行きます。
足場で見えにくいですが、外壁施工が完了しました!
さて、室内に戻ります。
室内では断熱材、石膏ボード施工が始まっています。
床板張りの作業も始まりました。
まずはロフト。
ロフトの床は無垢のパイン材です。
床が仕上がると、もう一気に部屋ですね。
ワクワクしてきます(^-^)/
今回、1階と2階の床は違う樹種の床材を使うので、また違う雰囲気を楽しめる予定です♫
ロフトの床張り作業に続いて、1階2階の床張りもスタートです。
1階2階の床材は、「カバ」です。
「バーチ」という名前の方が知られているかもしれませんが、その和名が「カバ」です。
カバの木は寒冷地に育つ樹木です。
ハッキリした木目ではないので、ソフトな印象のあるカバの床材。
歪みが少なく、適度な堅さがあり、比較的お手入れしやすいのが特徴です。
カバの床材はMOPTOP現場で登場するのも珍しいので、どんな表情の床になるのか今から楽しみです♫
床張り工事が進むと床の塗装作業です。
明るいブラウンに塗装すると、カバ材の木目が際立ち、とてもきれいです♫
壁や天井の石膏ボード施工がひと段落して、細かな大工造作工事が始まっています。
次の写真は吹き抜けと吹き抜けとベランダとの間の壁の造作工事の様子です。
この壁は棚がついたり、ガラスブロックが入ったりなど細かい細工が施されるので、
まずはその下地を造ります。
階段の細かいパーツを組み合わせて行く仕事は、見ているだけでも面白いです♫
今回のお宅は、お施主さんのご要望でキッチン付きのゲストルームを作るため、
なんとキッチンを2つ設置します!
まず1つ目のキッチンは、普段使いをするダイニングキッチンです♫
ダークブラウンのシックな色合いの対面キッチンです。
こちらのキッチンに設置するレンジフードがかなり優れもので、ボタン1つでフィルターとファンをまるごと自動洗浄できるレンジフードです。
リフォームのご要望も多いレンジフード。
掃除がどうしても大変なレンジフードですが、これからはお掃除がラクチンになること間違いなしです!
電子レンジや炊飯器など、どこに何を収納するかをお施主さんと話し合って設計した造作食器棚で、
材料は無垢タモ集成材です。
あらかじめ作業場で食器棚の箱を造り、設置しました!
装飾でタイルも施工して素敵な食器棚になる予感です♪
この後、引き出しや、扉を造ります。
壁に腰壁を造ります。
今回は腰壁に使う見切り材として、モールディング材を使います。
モールディングとは壁の見切りで使われる見切り材や壁や額縁で使われる装飾材の事を言います。
今回はゲストルームということで、ちょっとカッコつけてみよう!と装飾してみました笑
飾るけれど、甘くなりすぎないようにとモールディングのバランスを考えて施工します。
この日は久しぶりの晴れ間ということで、
いくつかの2階のサッシの周りに装飾の鎧戸を取り付けます。
外壁のバランスを悩み、お施主さんと熟考したこの鎧戸。
まだ足場や養生があるので分かりにくいですが、良い感じに可愛いブルーの飾りが付きましたよ(*゚∀゚*)
鎧戸が付いたところで、ついに足場が取れました!!
足場が取れると本格的に外の工事が始まります。
玄関屋根を造ったり、
玄関アプローチなどの外構工事もスタートです。
玄関アプローチの脇には花ブロックを施工します。
花ブロックとは、沖縄の建築建材を代表するブロックで、通気性や防犯性を兼ね揃えたブロックです。
沢山のデザインがあるのも特徴です♫
沖縄に行くたびにに気になっていた花ブロック。
最近はたまーに都内などでも見かけて、いつか使ってみたいと思っていた建材でした。
今回、玄関の前に目隠しが欲しいと相談されだ時に、ひらめいちゃいました(^-^)
素敵な玄関になりそうです!
駐車場スペースもしっかり造ります。
下地ができると、その上に石を施工して行きます。
今回は自然石の乱系石貼りです。
白い乱系石を職人さんのセンスと技術で施工していきます。
例えば、なんてことはない収納の中の壁紙にもこだわって可愛くコーディネートしてみました。
シンプルな白い扉を開けてチラッと可愛い壁紙が見えたら、ウキウキしますよね♫
壁紙施工が終わると、左官工事です。
MOPTOPではお馴染みになりましたが、
今回もリビングの天井と壁は、珪藻土を施工します。
珪藻土とは、藻類の一種である珪藻の殻の化石からなる堆積物で、高い調湿効果、消臭効果などがある塗り壁材です。
クロス壁や塗装した壁とはまた違った雰囲気のある空間になります♫
ここまでくるといよいよ内装工事も大詰めです(^-^)/
ドアや引き戸などの建具の設置や、
洗面台やトイレなどの器具の設置や、
細かい棚や扉などの設置などなど、残りの細かい作業を行います。
すると…
ついに工事完了です!
ヤッター(^^)v
ではでは、完成写真を少しご紹介します!
いかがでしたでしょうか?
およそ半年間の工事内容を一気にご紹介しました!
かなり長期に渡った工事で、お施主様はもちろん、工事関係者の方などたくさんの方にお世話になりました。
工事に関わった全ての方に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
さて、そんなこんなで相変わらずの長編ブログになってしまいました(^_^;)
でも、1つの家が出来ていく様子が写真でわかっていただけたと思います♪
今回載せた写真の他にも沢山の写真がありますので、また後々ギャラリーに追加します!
これだけ長々書きましたが、実は昨年の工事でご紹介していない工事がまだまだあります。
またまとまり次第ご紹介しますので、ご期待ください(^_^)
よろしくお願いします!
筆:藤野